走攻守を身につける
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――その入口は「守備」から
少年野球では、どうしても試合結果が気になります。
勝った、負けた。
何点取った、何点取られた。
最近は、コールド負けが多く
8/9試合の、学童新人大会(5年生以下)は、
0-20、3回コールド。
まだ入ったばかりの選手も3人います。
決して簡単なスタートではありません。
でも、私はこの結果を見て、「どうやって勝つか?」だけを考えるのではなく、
「この年代で、何を身につけておくべきなのか?」
を考えたいと思いました。

野球の基本は「走攻守」
野球の基本は、やっぱり走・攻・守です。
走る。
打つ。
守る。
この三つを経験することが、少年野球では大切だと思っています。
ただ、今のチームには、その三つをいきなり同じ比重で求めるのではなく、
まず「守」から始めよう。
監督、コーチで、そんな話を共有しました。
まずは、一つのアウトから
少年野球の守備で大切なのは、派手なプレーではありません。
内野ゴロを捕る。
一塁へ正確に投げる。
フライを捕る。
声を出す。
次のプレーに備える。
そして、
一つのアウトを、エラーなく取る。
これを積み重ねることです。
今は、内野ゴロとフライアウトのノックを集中的に行う。
まずは「捕る」「投げる」という基本動作を、身体に覚えさせる。
守備でアウトが取れるようになれば、チームにリズムが生まれます。
「アウトが取れた!」
その成功体験が、次のプレーへの自信になる。
だから今は、守備からです。

次は「走」
守備の次に身につけたいのが走塁です。
ただ速く走るだけではありません。
少年野球のうちから、
自分で「判断して走る」
ことを覚えてほしい。
例えば、
- アウトカウント
- 打球判断
- ゴロなのか、フライなのか
- 打球の方向
- 相手の守備位置
- 次の塁を狙うのか
- 戻るのか、進むのか
こうしたことを、少しずつ考えられるようにする。
「一生懸命走る」だけではなく、
その場の状況から判断して走る。
これも大切な基本です。
そして「攻」
最後に「攻」。
これは、打撃を軽視しているわけではありません。
むしろ逆です。
子どもたちは、打つことが大好きです。
小学生も、中学生も、バッティング練習になると自然と目が輝く。
ヒットを打ちたい。
遠くへ飛ばしたい。
ホームランを打ちたい。
その気持ちは、とても大切です。
だからこそ、指導者が意識したいのは、
好きな練習ばかりにならないこと。

好きなことを繰り返すだけでは、成長できる部分に限界があります。
苦手なこと。
地味なこと。
できないこと。
そういうことにも取り組むからこそ、選手としての土台が広がっていきます。
ゴールデンエイジに「基本」を
少年期には、運動能力や技術を身につけるうえで大切な時期があります。
いわゆるゴールデンエイジです。
この時期に大切なのは、目先の結果だけではありません。
捕る。
投げる。
走る。
打つ。
止まる。
動く。
ボールを見る。
状況を判断する。
こうした野球の基本を、身体と頭で経験しておくこと。
少年野球で身につけた基本が、上のステージでの「応用」につながっていくのだと思います。
得意を磨くのは、もっと先でもいい
高校野球になれば、選手それぞれの個性がはっきりしてきます。
足の速さを武器にする選手。
堅実な守備でチームに貢献する選手。
打撃を武器にする選手。
投手として勝負する選手。

DHで打撃に集中する選手。
いろいろな道があります。
自分の得意を見つけて、それを磨いていく。
それは高校生になってからでも遅くありません。
だから少年野球では、
「今の得意」を決めつけない。
いろいろなことを経験させる。
苦手なことにも挑戦させる。
その中から、自分の武器を見つけていけばいい。
少年野球は、完成された選手を作る場所ではありません。
上のステージで、自分の力を発揮するための土台を作る場所。
私はそう考えています。
コールド負けを繰り返すチームから始まる物語
今は0-20のコールド負け
でも、それが君たちの未来を決めるわけではありません。
まずは、一つのアウト。
次に、もう一つ。
守備からリズムをつくる。
そして、走塁で野球を考える。
その上で、攻撃につなげていく。
走・攻・守。
そのすべてを経験する。
そして、少年野球で身につけた基本を、中学、高校、その先のステージで応用していく。
そのための時間が、今なのだと思います。
夢追う少年の物語
「夢なきものに成功なし」
夢があるから、頑張れる。
目標があるから、練習できる。
今はまだ、できないことがたくさんある。
だからこそ、できるようになる楽しみがあります。
一つのアウトを取れるようになった。
ゴロを捕れるようになった。
フライを捕れるようになった。
打球を判断して走れるようになった。
そして、いつか自分の武器を見つける。
そんな成長を、私たちはそばで見守っていきたい。
走攻守。
その基本を、今の大切な時期にしっかり身につけよう。
そして、その先のステージで、思い切り応用すればいい。
お盆明け、君たちに会えることを楽しみにしています。
またグラウンドで会いましょう。
ここから始まる、夢追う少年たちの物語です。

