本日は投資初心者様向け個別銘柄投資での判断材料、「配当利回り」「配当性向」について書きます。
2021年から本日まで、日経平均はボックス相場に入っていますが、こういう時期だからこそ、改めて「配当」という観点でから投資判断指標を見つめ直してみました。
目次 非表示
インカムゲインをねらった配当
配当利回り、配当性向は、インカムゲイン(※1)を狙った大事な判断材料となりますので、私なりの考えもまじえてご紹介致します。
※1インカムゲインとは、資産(株や不動産)を保有していることで得られる利益のことを指します。一方、資産の売買によって得られる利益のことをキャピタルゲインと言います。株式投資には大きく分けて、この二つの収益が発生する仕組みになっています。
配当利回りとは
株価(時価総額)に対する年間配当金の割合を示す指標。
一株辺りの年間配当金を、現在の株価で割って求めるのが一般的です。
たとえば、現在株価が10万円で、配当金が年3千円であった場合、配当利回りは3%(3,000円÷100,000円)となります。
なお、投資をする際は、企業が公開している年間配当予想金を考慮し、過去の実績も確認しながら判断材料とすることになります。
株価がファンダメンタルと別の要因で下落すると、配当利回りは上昇しますので、絶好の買い場と判断する投資家も多いのではないでしょうか。
また、市場に出回っている株式比率や、自社株買いも判断材料の一つになります。
自社保有株の割合が高いと、それだけ企業は自社の利益(配当)に自信を持っている証拠でもあり自己資本比率のUPに繋がりますしね。
配当性向とは
配当性向とは、会社が得た利益をどの程度まで株主に還元をしているかがわかる指標です。
当然、配当性向が高い会社の方が、多くの利益を株主に還元しています。
ここで私が保有しているホンダとソフトバンクの例をあげると、配当性向を求める計算式は下記となります。
2023年3月期 第3四半期決算短信より
・ホンダ 1株辺りの利益427.59円×配当性向28%=1株辺りの配当金120円
・ソフトバンク 1株辺りの利益114.92円×配当性向75%=1株辺りの配当金86円
上記のように、配当性向は株主への利益還元の割合を表す数字ではありますが、「配当性向が高い」イコールその会社が良いとう結論にはなりません。
親子上場している企業でもあるソフトバンクは、ソフトバンクグループ(大株主)への配当を行うことで将来の発展、成長への企業投資費用としている背景があるため、あえて配当性向を高くしています。
また、ホンダは自社の発展、成長のために資金を費やしているのでソフトバンクに対して配当性向は抑えめです。
投資をする際は、このような事情を考慮して、投資先を検討することをおすすめ致します。
私のような、株式投資初心者のご参考になれば幸いです。
それではまた👋👋