この間、対戦頂いたチームのコーチの方から「バッティング練習や教え方はどうしてますか?」と
ご質問を受け、私なりに順番立てて考えをまとめてみました。
1. 正しい構えを習得する
打撃の基本は、構えにあります。肩幅程度に足を開き、力まずリラックスした姿勢を意識します。
バットは軽く握り、背筋を伸ばした自然体が理想です。鏡の前で構えを確認したり、スマホなどで確認することも効果的ですね。

2. タイミングを掴む練習
私は、ノーステップでのスイングが一般的になってきた現在、左手が最も重要だと思っています。タイミングは打撃成功の鍵です。ピッチャーのモーションに合わせてスイングの始動を行う練習を繰り返すと、実戦でも自然とタイミングが合ってきます。ティーバッティングやトスバッティングでは左手が「いつ動き出すか」を常に確認し始動を指導しています。

3. ミート力の向上
バットにボールを正確に当てるには、バットの軌道とボールの見極めが重要です。点で捉えのではなく面で捉えるイメージです。スイングは「インサイドアウト」と呼ばれる、コンパクトで最短距離のスイングが理想です。また、ボールの速度を意識することで、ミート率が上がります。インパクトからは、右手の押し出す力が飛距離アップに繋がります。

4. 下半身主導のスイング
少年野球選手にとっては、ややハードルは上がりますが、力強い打球を打つには、下半身の力を上手に使うことが欠かせません。腰の回転や体重移動を意識しながらスイングすることで、体全体の力をボールに伝えられるようになります。素振りから重心の移動を意識するために、あえてスタンスを大きくしたりノーステップで素振りやティーバッティングをするトレーニングを自宅では息子達に、小学校ではスポ少選手達に、行ってもらったりしています。

余談ですが、私の息子達を例にあげると、小学校6年生の次男はまったくと言って良いほど、下半身が使えていません。長男はようやく高校1年生になり、下半身が安定してきました。(もちろん小学校6年当時の長男は次男よりもひどかったのではないかな・・・。)下半身の安定は変化球にも柔軟に対応できるようになります。一般的に言われる良いタメや、泳ぎ打ちがヒットになるケースも、下半身の主導のスイングが出来てこその結果と私は思っています。
5. 自宅でできる打撃練習
限られたスペースでも打撃練習は可能です。基本の素振りや、フォーム確認用のあえてスロースイング、ボールを使ったティーバッティングなどが有効です。毎日短時間でも継続することで、積み上げた成果が着実にスイングの質を向上させます。

6. メンタル面のサポート
私は、できるだけ「失敗を責めない」ことにしています。
「なんであのボールを空振りした?」「なんであのボールを見逃した?」など
できるだけ、選手自信に質問し、考えてもらうようにしています。
もちろん、ある程度野球経験を積んできた大人なら、理由は明確にわかっています。
でも、考えてもらって選手自信が失敗を認め、次の行動に移してもらわないと成長は限られてしまいます。
反面、「できたことを褒める」ことが上達の速度を加速させます。
打てなかった時の声掛けや、成功体験を積ませる工夫が
野球選手としてはもちろん、人間的な成長に繋がると思っているからです。

7. まとめ
①正しい構えを習得する。
②タイミングを掴む練習
③ミート力の向上
④下半身主導のトレーニング
⑤自宅でも練習
⑥メンタル面のサポート
少年野球で打撃が上達するには、正しいフォームを身につけること、継続的な反復練習が不可欠です。
加えて、メンタルも大事であり、変化球がありませんので、基本となるタイミングの取り方も重要な要素となります。
現代野球の打撃理論は、今も進化しています。
私達が学んだバッティング技術が否定されることもあります。
そんな時代変化を楽しみながら
「学ぶことを辞めてしまえば、教えることを辞めるべき」
と自分に言い聞かせて、今日も子供達の放課後練習に行ってきます。
立派な心と丈夫な体を作ろう!
それではまた👋👋